7月15日、当山の高橋弘次法主台下が
東日本大震災の被災地へ御見舞に行かれました。
主に宮城県海岸沿い被災地を中心にまわりました。
法主台下は各被災地に到着すると、真っ先にお経お念仏をあげ、
歴代上人・先亡の檀信徒・この度の震災の犠牲者の精霊を弔われました。
津波により家が流されお仏壇の無い檀信徒様が多いとのご様子でしたので、
お仏壇代わりにと法然上人鏡の御影・一枚起請文のミニ屏風を檀信徒様へお渡し致しました。
被災地の方とお話をさせていただいて、非常に印象に残ったのは
「高速道路が地獄極楽の分かれ目」という言葉です。
海岸沿いに平行して3~4キロ程山手に、南北に伸びている高速道路があります。
その道路は実際、高台にあり道路より山手の人にとっては、防波堤の変わりになったそうです。
しかし、高速道路より海岸側にとってみれば、高台の高速道路に跳ね返り押し返された波で
二重苦となり被害がさらに拡大したようです。
道路一つが地獄極楽の分かれ目になろうとは誰も予測しなかったと、
皆が口を揃えておっしゃっておりました。
法主台下はじめ当局一同、震災犠牲者の蓮華化生を改めてお祈りすると共に、
被災地並びに被災寺院とその檀信徒様の一日でも早い復興を願ってやまない訪問となりました。
7月20日に予定しておりました暁天講座を中止致します。
ご迷惑をお掛け致します。
